地獄の黙示録
あらすじ:数々の軍法違反を犯し危険人物と見なされたカーツ大佐(マーロン・ブランド)に対し、主人公ウィラード少佐(マーチン・シーン)が軍部から暗殺の指令を受ける。部下を引き連れ川を上るウィラードが、これから行おうとする任務の正当性を自問しながら、それを遂行するまでの心の動きが描かれている。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2002/07/25
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ベトナム戦争はこの映画のテーマはではなく、現代社会の不条理に対するメタファーである。
この映画をすべて理解することは難しいが、とても印象的で忘れがたいシーンがある。カーツが特殊部隊にいたころの経験をウィラードに語るシーンだ。
カーツはベトナムの駐屯地での衝撃的体験を元に恐怖に打ち勝つための必要な資質を語る。「原始的な殺戮本能-すなわち感情を持たず、情熱を持たず、裁くことをしないで殺す本能、なぜなら、裁こうとする気持ちが敗北に繋がるからだ。」
このシーンで軍の指令を無視して独断の軍事作戦を決行するカーツの行動原理が浮かび上がる。
この映画はベトナム戦争を背景に描かれているが、原題「Apocalypse Now」を直訳すると「現代の黙示録」となる。おそらくカーツの言葉に心が揺らぐのは「カーツ」対「軍」という構図が「個人」対「社会組織」という構図のメタファーであり、この映画の中で描かれている不条理が現代社会のいたる所にはびこっているからであろう。
CGなしの戦闘シーンに注目
●映画 地獄の黙示録 - allcinema
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